コース概要
血液ガスの読み方を学び、そのデータから原因診断(原因疾患診断)を行う方法を学ぶコースの第1部(理論編)です。
具体的には酸塩基平衡異常の読影方法とその臨床的意味を理解して、酸塩基平衡異常から原因診断(原因疾患診断)を行う方法を学ぶコースです。
酸塩基平衡異常の読影法については、①その生化学的な理論がどのように臨床的意味をもつのかについての講義・説明を行い、②実際の読影については、「血液ガス解析プログラム(「Dr.コウノの血ガス診断」)」を使い、必要データを入力するだけで読影が可能となるコンピュータ解析を実践していただきます。また、酸塩基平衡異常からの原因診断法については、実際の症例をもとに、血液ガスのデータから原因診断を行う方法を症例実践します。
コース進行方法は、講義方式ではなく、実際の症例をもとにした実践的なコースです。
このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。
コース内容
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1.酸塩基平衡異常の生化学的、臨床的意味・理論の理解
酸塩基平衡異常は、1次性変化としては、代謝性アルカローシス、呼吸性アルカローシス、呼吸性アシドーシス、代謝性アシドーシスの4病態です。そして、それぞれの病態(1次性変化)を、代償変化を加味し混合性異常まで計算することで、それぞれが3または4つに分類され最終的に計14個の病態に分類することができます。これらの生化学的、臨床的な意味・理論についてわかりやすく講義・説明します。
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2.酸塩基平衡異常の読影法
酸塩基平衡異常の実際の読影については、「血液ガス解析プログラム(「Dr.コウノの血ガス診断」)」を使い、必要データを入力するだけで読影が可能となるコンピュータ解析を実践していただきます。
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3.酸塩基平衡異常からの原因診断法
酸塩基平衡異常の最終診断から原因診断(原因疾患診断)を行う方法(一般的方法)を講義・説明し、読影練習をします。代謝性アルカローシス、呼吸性アルカローシス、呼吸性アシドーシス、代謝性アシドーシスの4つに分けて読影練習をします。
受講条件、コース時間、受講料
受講条件 |
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どなたでも受講できます
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コース時間 |
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約4時間
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受講料 |
| 初回のみ7,700円、2回目以降は無料で何度でも受講可能です。 |
講師
- 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
- 福岡博多トレーニングセンター理事長
- 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定
希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。
使用テキスト
コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。