心血管系疾患コースⅠ(急性冠症候群編)

コース概要

心血管系疾患コース(全4コース:Ⅰ~Ⅳ)は、心血管系疾患において救急現場で重要な7疾患(急性冠症候群、胸部大動脈解離、肺塞栓症、不整脈、心不全、心筋炎、たこつぼ症候群)の病態と初期診療の考え方を学ぶコースです。心血管系疾患コースⅠは、急性冠症候群の病態生理と初期診療(原因疾患診断法と初期治療)の考え方を学び、臨床現場で直ぐに活用できる能力を身につけることを目的としたコースです。尚、このコースは2020年7月まで行っていました「心血管系疾患コース」の後継コースです。

急性冠症候群を心電図分類すると、①ST上昇型心筋梗塞(STEMI)、②非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)、③心電図変化がない急性冠症候群の3つに分類されます。また、この3分類の中で最も重要なST上昇型心筋梗塞(STEMI)は、右冠動脈病変、左前下行枝病変、左回旋枝病変、左主幹枝病変に分かれます。これらの様々なタイプの急性冠症候群に対して心電図での診断を中心に診断法・初期治療について学びます。

コースの進行方式は、①総論(急性冠症候群の概念、心電図でのST-T変化の読み方、急性冠症候群の診断法と初期治療)の講義、②実際の症例(ERシナリオ)を使い模擬診療実践(実技)の2部構成で行い、後者(模擬診療実践)が主になります。実際の症例(ERシナリオ)を使った模擬診療実践では、まず模擬診療(実技)をしていただき、その後、症例ごとに各病態の診療マニュアルのまとめを講義(実践的まとめ)していきます。

この方法を用いることで臨床(救急)現場に近い感覚で症例を実践でき、心血管疾患に対する臨床(救急)現場での初期診療(診断から初期治療まで)マニュアルをより実践的に理解できます。

このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。

コース内容
1.急性冠症候群総論
1)急性冠症候群の概念
2)心電図でのST-T変化の読み方
3)急性冠症候群の診断法と初期治療

2.急性冠症候群の症例とまとめ(実技、まとめの講義)
1)下壁梗塞
2)右室(下壁・右室)梗塞、症候性徐脈
3)前壁梗塞
4)前壁下壁梗塞
5)左回旋枝領域の心筋梗塞
6)左主幹枝病変の心筋梗塞
7)非ST上昇型急性冠症候群
8)心電図では判定できない急性冠症候群

受講条件、コース時間、受講料
受講条件
どなたでも受講できます
コース時間
約4時間
受講料
初回のみ7,700円、2回目以降は無料で何度でも受講可能です。
講師
  1. 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
  2. 福岡博多トレーニングセンター理事長
  3. 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定

希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。

使用テキスト

コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。

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