心電図コースⅡ(ST-T変化標準編)

コース概要

心電図波形の読み方とその波形機序を学ぶコースの第2部(ST-T変化標準編)です。
ST-T変化とは①ST上昇、②ST低下、陰性Tの3つの変化をさします。これらの心電図波形の読み方とその波形機序を学び、ST-T変化に関与するST上昇型心筋梗塞(STEMI)、非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)、重症胸部大動脈解離破裂、肺塞栓症、重症心不全、心筋炎、たこつぼ型心筋症、ストレス性心筋症などの診断を行うことを目的としたコースの初級~中級編(標準編)です。
対象範囲は以下のとおりです。
 1)ST-T変化総論
 2)ST上昇型心筋梗塞(STEMI)(右冠動脈領域、左前下行枝領域、左回旋枝領域)
 3)ST上昇型心筋梗塞(STEMI)以外のST上昇疾患(心筋炎、たこつぼ型心筋症、ストレス性心筋症)
 4)左主幹動脈病変の心筋梗塞
尚、このコースは2021年1月まで行っていました心電図コースⅡ(ST-T変化編)の後継コースです。

コースの進行方式は講義方式ではなく、実際の12誘導心電図を使い、読影練習を中心としたドリル形式の実践的なコースです。臨床現場で直ぐに活用できることを目的として、読み方の手順(アルゴリズム)を実際の心電図をもとに何回も練習することで臨床能力を高めることができるようにしております。臨床現場(救急現場)で遭遇する標準的なST-T変化の波形(12誘導心電図)を経験することができます。

このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。

コース内容
1.ST-T変化総論
ST-T変化(ST上昇、ST低下、陰性T)読影の対象疾患と臨床的意味を説明します。
主要4血管(右冠動脈領域、左前下行枝領域、左回旋枝領域、左主幹枝領域)とST-T変化の関係を説明します。
ST-T変化読影のキーワード(下記5項目)についてわかりやすく説明します。
①ST上昇型心筋梗塞(STEMI)、②カブレラ配列(変法)、③対側性変化(ミラーイメージ)、④Ⅲ・Ⅱ比(Ⅱ・Ⅲ・aVFのST変化比)、⑤aVR(-aVR)のST-T変化

2.右冠動脈領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)
右冠動脈領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)を5つのパターン(下壁遠位、下壁近位、下壁・側壁、下壁・右室、右冠動脈起始部病変)に分類して機序の理解と波形の読み方をドリル形式で読影練習します。

3.左前下行枝領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)
左前下行枝領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)を4つのパターン(前壁遠位、前壁近位、広範囲前壁、左前下行枝起始部病変)に分類して機序の理解と波形の読み方をドリル形式で読影練習します。

4.左回旋枝領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)
左回旋枝領域のST上昇型心筋梗塞(STEMI)を4つのパターン(側壁、高位側壁、後壁、下壁)に分類して機序の理解と波形の読み方をドリル形式で読影練習します。

5.ST上昇型心筋梗塞(STEMI)以外のST上昇疾患
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)以外のST上昇疾患とは、心筋炎、たこつぼ型心筋症、ストレス性心筋症です。これらの心電図変化の機序の理解と波形の読み方をドリル形式で読影練習します。

6.左主幹枝病変の心筋梗塞
左主幹枝病変の心筋梗塞は心筋梗塞の中で最も重篤です。この病態はaVRのSTが上昇します。その機序の理解と波形の読み方をドリル形式で読影練習します。
受講条件、コース時間、受講料
受講条件
どなたでも受講できます
コース時間
約4時間
受講料
初回のみ7,000円(税込み)、2回目以降は無料で何度でも受講可能です。
2021年1月までの心電図コースⅡ(ST-T変化編)の受講者も無料です。
講師
  1. 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
  2. 福岡博多トレーニングセンター理事長
  3. 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定

希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。

使用テキスト

コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。

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