AED普及の理念
急変による心肺停止の約80%が自宅で起こっていることを皆さんはご存知ですか?
この心肺停止(急変)を救命するためには、AEDによる除細動(電気ショック)を行う以外に方法はありません。
心肺停止に対する救命率は、心肺停止からAEDによる除細動までの時間が1分遅れるごとに7~10%下がり、
10分を超えると救命率はほぼ0に近くなってしまいます。
心肺停止(急変)に対する現在の日本の救命率(社会復帰率)は数%です。
なぜ、このように救命率が低い現状となってしまうのでしょうか。
それは、心肺停止(急変)になってから救急車が現場(自宅)に到着してAEDによる除細動がかかるまでの時間が
平均10分以上かかっているためです。自宅で心肺停止(急変)になった場合、もし、自宅にAEDがあれば、
救急車が来る前に、通常3~5分以内にAEDによる除細動が可能となります。
その場合、救命率は50~70%以上にもなります。このような救命率アップのためには、
「一家に一台AEDプロジェクト」(後述)の推進が必要と考えております。