コース概要
ACLSコースのメインテーマが、心肺停止・呼吸停止・重症不整脈であったのに対して、ACLS-EPコースのメインテーマは、ショック(全身循環不全)・呼吸不全です。ちなみに、ショック(全身循環不全)・呼吸不全は心肺停止・呼吸停止・重症不整脈の次に重篤度及び緊急度が高い病態です。
ACLSコース修了者を対象に、「心血管系」・「心拍再開(ROSC)後の処置」・「臨床薬理と中毒学」・「呼吸と代謝」の4つのテーマに関して症例ディスカッションを行うコースです。ACLSコースのようにアルゴリズムを覚えるのではなく、症例ベースに診断法・治療法のディスカッションを行います。
尚、このコースはACLSの更新も同時に兼ねていますので、ACLS更新コースを修了したことにもなります。そのため、このACLS-EPコースでは、最初にACLSコースの筆記・実技試験があります。
また、更新者(以前にACLS-EPコースを受講された方、有効期限は問わない)は、割引料金にて受講頂けます。
講習方法
救急心血管系疾患の教育において世界で最も権威あるAHAが、30年以上にわたる研究と経験に基づいて行っている教育方法です。「心血管系」・「心拍再開(ROSC)後の処置」・「臨床薬理と中毒学」・「呼吸と代謝」の4つのテーマに関する症例について、小グループでディスカッションしていきます。
コース内容
1. | ACLSの復習試験(CPR/AED実技、気道管理実技、メガコード実技、ACLS筆記) |
2. | 心血管系症例(ST上昇型心筋梗塞、右室梗塞、非ST上昇型急性冠症候群、虚血性脳卒中、等) |
3. | 心拍再開(ROSC)後の処置 |
4. | 臨床薬理と中毒学症例(トキシドローム、ベンゾジアゼピン系、三環系抗うつ薬、等) |
5. | 呼吸と代謝症例(気管支喘息、アナフィラキシー、高カリウム血症、糖尿病性ケトアシドーシス、等) |
受講条件、コース時間、受講料
受講条件 |
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過去においてAHA・ACLSコースを受講していること(有効期限は問わない)
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コース時間 |
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1日間(約9時間半)
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受講料 |
| 新規者(初めて):24,200円(税込み) 更新者(2回目以降):18,700円(税込み)(以前にAHA・ACLS-EPコースを受講された方に限ります、有効期限は問いません) |
評価と認定
ACLS-EPコースはACLSコースの更新も含まれていますので、ACLS-EPコースの開始前にACLSコースの復習試験(実技評価と筆記試験)があります。ACLS-EPコース自体に実技評価や筆記試験はありません。ACLS-EPコース修了者には、AHA公認のACLS-EPカード(認定証)がコース終了時に授与されます。(カードの有効期限は2年です)
使用テキスト
ACLS-EPマニュアル・リソーステキスト(¥19,800)です。尚、AHAガイドライン2015準拠ですが、これが最新版です。テキストは必ず事前に購入し、事前学習されてからコースにご参加下さい。コース当日はテキストを忘れずにお持ち下さい。
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